形無しと型破り | 篠崎の学習塾
歌舞伎の世界では、基礎を積んでいない人のことを
「形無し(かたなし)」と呼ぶそうです。
一方で、基礎をしっかり積んでいながらも既存の型を超える人のことを
「型破り(かたやぶり)」と呼ぶそうです。
基礎を積むことは、誰にとっても辛いことだと思います。
それをする意味がわからないまま、単調なことを延々と繰り返さなければならず、
間違えれば叱られます。
しかし、基礎はこれまでの歴史の中で、
熟成された「大事」な何かであることには変わりません。
それをやらずして、大きいことをやろうすれば、
その結果は「形無し」になることが多いのだと思います。
これは歌舞伎に限らず、どのような世界でも同じだと思います。
特に若い頃は、人とは違うことがしたくて、突飛なことをしようとしますが、
基礎が無いので「型破り」にはなれません。
勉強でも同じく、学校で学ぶことは、
これまでの人類の歴史が積んだ多くの情報・思考方法ですが、
これらを地道に積むことで、より高度な思考が出来るようになります。
自分の目指す世界で「型破り」を目指してもらいたいからこそ、
そのための基礎をしっかり積んでもらいたいと思います